幅広い世代の健康と幸せなゆとり時間を、オフプライスで ーアサヒグループ食品株式会社インタビュー
「心とからだの健やかさの実現」を長期ビジョンの中に掲げるアサヒグループ食品と、「誰でも健康で美しくいられる社会の実現」を掲げるアエナ。両社に共通する、人々の健康を守りたいという思い。
この記事では、アサヒグループ食品が取り組むサステナビリティ活動から、両社が目指す社会のありかたまで、「OFF」をテーマに迫ります。
※賛同メーカーと共に「オフプライススキーム」を通じて廃棄削減を目指す取り組み。オフプライスとは、企業・ブランド様が抱えていらっしゃる余剰在庫を買い取らせていただき、お求めやすい価格で再販売する業態のことです。オフプライスについて詳しくはこちらをご覧ください。
▼インタビュイープロフィール
アサヒグループ食品株式会社 コンシューマ事業本部首都圏第一支店
中道威夫(なかみち・たけお)さま
アサヒグループ食品株式会社 企画本部 経営企画部 担当副部長
中川夕梨子(なかがわ・ゆりこ)さま
株式会社アエナ常務取締役 商品部部長
工藤貴洋(くどう・たかひろ)さん
赤ちゃんからシニアまで。幅広いライフステージの食と健康をサポート
ーーアサヒグループ食品のサステナビリティへの取り組みについて教えてください。
- 中川さま
アサヒグループ食品は、長期ビジョンに「私たちは「おいしさ+α」を追求し、「心とからだの健やかさ」の実現に貢献する企業を目指します」を掲げています。「健康」「環境」「人」「コミュニティ」の4つを中長期的に注力するマテリアリティとしており、その中でも商品のコアとなる「健康」を中心に環境問題や社会課題解決に取り組んでいます。
- 中道さま
弊社の手掛ける商品は、赤ちゃんからご高齢の方までお使いいただけるものが揃っているんです。「和光堂」ブランドのベビーフード、リフレッシュに適した「ミンティア」や栄養補給としての「1本満足バー」、より健康を意識される方向けの各種サプリメントや胃腸・栄養補給薬の「エビオス」、そして介護食品。年代、性別を問わず食の楽しみや健康をサポートすることで人々の「心とからだの健やかさ」の実現に貢献しています。
- 中川さま
最近は育児中のママ・パパ向けに離乳食メニューを記録できる「わこちゃんアプリ」をリリースしました。離乳食の情報を提供したり、お悩みをお聞きするような場を作ったり、商品だけではなく、サービスを通じてもお客様に寄り添っています。
信頼と成果の循環、オフプライスの売上が1年で数百倍に。
ーーアエナのオフプライスプラットフォームに参加された理由を教えて下さい。
- 中道さま
アサヒグループ食品にとっては「四方良し」だと思ったからです。1つ目は弊社の商品を提供することでアエナさんのお役に立てること、2つ目は卸業者さんにもアエナさんのご紹介ができること、3つ目はサステナビリティ活動の一環として、売り上げを上げながらも廃棄削減に貢献できること。
そして4つめは、なんといっても新しいお客様に出会えることです。アエナさんの店舗では、30代〜40代のトレンドに敏感な女性方にも商品を手にとってもらうことができます。私たちの商品は主にドラッグストアやスーパーで販売されているので、新規顧客獲得の機会を増やすことにつながっています。
また、ヘルスケア商品は機能性が高いためにお値段が高いことも多いのですが、オフプライスでお求めやすい価格になるので、お客様にとってもトライアルしやすいのではないかと思います。
ーーアエナのオフプライスプラットフォームに参加されてから、どのような変化がありましたか?
- 中道さま
アエナの工藤さんと二人三脚で、1年の売上を目標の数百倍に伸ばすことに成功しました。私は、メーカーと小売の両者が、お互いが求めているものをもっとオープンにし、長期的なパートナーになっていきたいと思っているんです。だからこそ、工藤さんとは毎週顔を合わせて商談を重ね、お互いが言いたいことを言い合うようにしています。
ただ、アエナさんはこれまでお取引がない業態だったので、社内交渉には通常の3〜4倍の時間がかかりました。私は、アエナさんとはどんな会社なのか、なぜ必要なのかを、かなりの時間をかけて社内に伝える努力をしました。
ーー両社の信頼関係が成果に結びついているんですね。社内交渉が難しい中でも、アエナとの取引を開始、継続くださっている理由はどこにあるのでしょうか?
- 中道さま
信頼関係ができたゆえに、販売方法などを都度相談し、お互いに納得した上で取り組めることが長いお付き合いになっている理由です。私たちの商品を大切に売っていただいていることをいつも感じています。
そして、何よりも仕事を一緒にしていて本当に楽しいんです。私の立場だと、道なき道は全部自分で作っていかなきゃいけない。アエナさんというこれまでになかったお取引先を社内に理解してもらう苦労にもやりがいがあり、そして目に見える形で結果も出ました。とても良い刺激になっています。「まだまだ現役でいられる」と火を付けてもらいましたね。
大切な商品を預かることは、お子さんを預かるようなもの
ーーアエナは「Choose a Tomorrow Project」を2023年10月にスタートしました。最初にこのプロジェクトを知ったときはどのような印象を持ちましたか?
- 中道さま
今の時代に必要とされていることにいち早く取り組まれており、非常に価値のあることだと思いました。このプロジェクトの発表は、業界内だけでなく、一般のお客様にも廃棄削減の取り組みをオープンにすること。きっと厳しい道になるけれども、アエナさんの決意の表れだと感じました。
ーーアサヒグループ食品さんは「Choose a Tomorrow Project」に一番に賛同されたとのこと。やはりこれまでの成果や信頼関係が大きかったのでしょうか。
- 中道さま
はい、私の中では迷いがなかったので、すぐに社内に確認を取ってお返事しました。これまでアエナさんとの取り組みを社内でオープンに発信してきたからこそ、すぐに社内承認を得ることができたのだと思います。
ーー社名やロゴが掲載されることには企業の責任が伴います。このプロジェクトに賛同いただいたとき、工藤さんはアエナとしての立場からどのような思いで中道さんにご相談したのでしょう?
- 工藤さん
メーカー様の大切な商品を販売させていただくことは、大事なお子さんをお預かりするようなものです。お客様に対してはもちろん、メーカー様に対しても責任があり、覚悟を持たないといけません。私たちの覚悟に、メーカー様もパートナーとして応えてくださっているのだなと身が引き締まる思いでした。
商品を通じて生活の中に“OFF”を生み出していきたい
ーーアサヒグループ食品さんがこれから実現していきたいOFFは何でしょうか?
- 中川さま
繰り返しになりますが、私たちは赤ちゃんからシニアまで、様々なライフステージのお客様の食と健康の課題解決をしていきたいと思っています。時間やコストをOFFできる商品が揃っていることが私たちの強みです。忙しい毎日の中で私たちの商品を使うことで、手軽に美味しい食事、栄養を取ることができます。そして生まれたゆとり時間を、子どもとのふれあいや、自分の趣味に使っていただけるといいなと思いますね。
ーー毎日のちょっとした時間をOFFして、心にゆとりを持つことはストレスのOFFにもつながりそうですね。
- 中川さま
そうですね。社内でも「ミンティア」を食べてリフレッシュする人も多いので、生活の中に気持ちや時間のOFFを生み出せる商品が弊社には多いと感じます。私は、娘のリクエストでお弁当に毎日「アマノフーズ」ブランドのおみそ汁を付けているんですが、これで朝のお弁当調理の時間が短縮できるので、OFFの時間がつくれるんです。
簡単に出せるので、朝にゆっくりコーヒーを飲むゆとり時間が生まれています。
- 中道さま
私はトライアスロンのトレーニングをしているのですが、トレーニング中にも弊社の商品がたくさん登場しますよ。補給食で「1本満足バー」、「クリーム玄米ブラン」、夏は「梅ぼし純」で塩分を取るし、終わってからプロテインである「ディアナチュラアクティブ」、「パーフェクトアスタコラーゲン」を飲む。ハードなトレーニングなので、私にとっては仕事がOFFのようなもの。メリハリのある生活の中で、気持ちのON、OFFが生まれています。
ONとOFFは表裏一体で絶対に切り離せないものです。みんな何かしら一生懸命やっているからこそ、OFFを楽しもうと考えます。ONとOFF、どちらも充実できるとその人にとって幸せな循環が生まれるのだと私は思っています。ONとOFF、両者が共存するところに私たちの商品がお役立ちできればとても嬉しく思います。そしてアエナさんの店舗に弊社の商品をご提供することで、さらにたくさんのお客様に届けていきたいですね。