アパレルへの愛情で、社会から愛される店舗をつくる ーローカスト株式会社インタビュー

アパレルへの愛情で、社会から愛される店舗をつくる ーローカスト株式会社インタビュー

今、社会的に注目を集めている”オフプライス”の仕組み。
私たちアエナも「キレイと元気のオフプライスストア」として、全国に展開しています。驚きと感動に満ちた購買体験を通して、オフプライスの仕組みを多くの人に知っていただくことが何よりの願いです。
そんな中、アパレルの分野で話題となっているオフプライスストアがあります。その名も「ローカスト」。
本日はローカストにてバイヤーを担当されているお三方に、店舗づくりの秘訣を伺いました。

▼インタビュイープロフィール

  
ローカスト株式会社 バイヤー
橋本 拓也(はしもと・たくや)さま
武内 由佳(たけうち・ゆか)さま

 

バイヤー・PR
氏田 かのこ(うじた・かのこ)さま

ローカスト株式会社とは?

イイものを、オドロキの価格で取り揃えるオフプライスストアです。

ローカスト株式会社は、株式会社パルグループホールディングスと双日株式会社の2社からの出資で設立されました。

廃棄されるはずの商品をバイヤーがセレクトし、お得な価格で皆さまへご提供しています。

 

 

夢中になれる、自分だけの洋服探し

 

ーー本日はどうぞよろしくお願いいたします。最近テレビでも同じコーナーで取り上げていただく機会が増えてきましたね!これから一緒にオフプライス業界を盛り上げていけることが楽しみです。

(2024年8月23日(金)放送 日本テレビ「Day Day.」、2024年9月11日(水)放送 TBS「THE TIME,」、2024年10月1日(火)放送 TBS「ひるおび」など)

氏田さま

よろしくお願いいたします!以前からOFF Journalのオフプライス記事を読んでいました。今回取り上げていただけて嬉しいです!

武内さま

最近テレビへの露出が増えてきて、本社にお客さまからお問い合わせをいただくことが増えてきました。

「どこに店舗がありますか?」「このブランドは取り扱っていますか?」など、嬉しいお声ばかりです。家の近くで有名ブランドの商品がお得に買えることが喜んでいただけているポイントみたいです。

橋本さま

お声とは違いますが、ローカストはお客さまの滞在時間が本当に長いんです。

開店時にご来店いただいたお客様が、お昼を過ぎてもまだ店舗をみていらっしゃる。「楽しんでいただきありがとうございます!良い商品はございましたか?」とつい声をかけてしまいますよね。かごの中も盛り盛りで!

ーーローカストさま、個人的にもお店に遊びにいったことがあるんですが「なにこれ楽しい!」と私も大興奮でした!これ欲しい、が止まらないんです。

氏田さま

そんな風に言っていただけて嬉しいです!ちなみに社員の私たちも、店舗でよく買い物をしています。

 

楽しさにつながるローカストの信条として、「この商品は絶対お客様に喜んで頂ける!」と自信を持てた商品しか仕入れないし売らない、というものがあります。ただ在庫があるから買い取るのではなく、厳選して仕入れることを徹底しているんです。「バイヤーの知見がこんなに詰まった店舗なんですよ!」ということを、ぜひ今日はお伝えしていきたいです。

ーー店舗の楽しさの鍵はバイヤーの皆さまが握っているんですね。今日はみっちり勉強させていただきます!

 

 

良いものが安い。だからローカストは楽しい。

 

ーー早速ですが、仕入れのときに気を付けているポイントはございますか?

氏田さま

そこはうちのベテランバイヤーからお願いします!

武内さま

店舗のシーズンコンセプトもイメージしながら、仕入れを調整していますね。母の日ならこうしよう、夏だからアウトドアコーナーを作ってみようかな、と。

橋本さま

僕はもともとアウトレット事業部出身で、当時から安く全身を揃えられるお店に魅力を感じていたんです。ローカストには、色んなブランドさんの余剰在庫が集まっています。アウトレットとは違い、ブランドの垣根を超えてワクワクを感じていただけるような売り場を目指して商品を選んでいます。

また、来店された際に「何か1つ買いたい」と思っていただけるような魅力的なラインナップになるよう心掛けて仕入れています。

ーーアパレルならではのポイントですね。アエナでも季節感や魅力的な品揃えは大切にしていますが、その背景がやはり違います。

氏田さま

アパレル業界には、定番でよく売れる商品があります。なので普段から何が売れているのかを理解し、予測できる知見がないと、そういった商品の選定はできません。

 

私もお二人と一緒にバイヤーを担当していますが、私とは全然違う感覚をお持ちなんです。お二人とも、どのシーズンに何が売れるかどう見せれば売れるのかがすでに頭に入っています。きっと今までのアパレルでの経験が染みついているんだと思います。

だからローカストは、「長年アパレルで働いてきた方の知見集結したオフプライスストア」なんです。

アパレル分野のオフプライスストアはいくつかありますが、これは私たちだけ大きな強みだと思っています。

橋本さま

パルの洋服選定力、お店の編集力は活かされていますよね。そのおかげで、双日とのタッグで店舗が魅力的になっています。

仕入れ元のメーカーさまからも、「ローカストは売れる!」という嬉しいお声をいただきます。ありがたいですね。

ーーバイヤーの方々のセンスがこの店舗の中に凝縮されているんですね。厳選されたものがキュッと詰まっているからこんなに見飽きないんだと、納得しました!

 

 

“衣”食住を楽しむことをお客さまに諦めないでほしい

 

ーー物価の上昇が話題の世の中です。オフプライスが注目されているのもこういった背景があるのかなと思っています。私も何かを削るとなると、衣食住の「衣」から諦めてしまうんですよね。

武内さま

衣食住は人間の生活に欠かせませんが、生活が苦しくなったときに真っ先に削られるのはおっしゃる通り「衣」にかけるコストです。

ただ、ローカストでは他のお店よりお安く商品をご提供できます。ローカストでお得に流行のアイテムが手に入れられるので、どうかおしゃれを諦めないでほしいです。

これからも安さの実現のために、メーカーさまと交渉を引き続き頑張っていきます!

氏田さま

アパレルは、どうしても物価高の影響を受けやすいです。

そんな中でも、買いやすい価格をぶれずに追求していきたいです。

ーーまさに価格のOFFの実現ですね。オフプライスを語る上で切り離せないのが廃棄問題です。私たちの所属する化粧品業界はもちろんですが、アパレル業界も深刻な廃棄量が問題視されていますよね。

氏田さま

一緒にオフプライスを広めることで、この廃棄問題を解決していきたいですね。一緒に地球を涼しくしていきたいです!

橋本さま

世の中ではアウトレットが人気ですが、もう商業化してしまい本来の役割を果たせていないと感じています。自社の余剰在庫を処理するためのものが、利益を出すためのものになってしまいました。

だからこそオフプライスを今広めていきたいんです。お得にファッションを楽しんでもらえて、それが少しでも地球のためになるなら素晴らしいよねという想いです。

武内さま

ローカストが立ち上がった当初、私は正直「オフプライス」という言葉を知りませんでした。メーカーさまとの繋がりを作るのも難しくて、当時はお手上げ状態でしたが、まずは調べるところから始め、勉強する日々が続きました。

そこから3年、お陰様でご縁のあるメーカーさまも増え、「オフプライス」という言葉の認知も広がっていきました。余剰在庫を取り扱うことについても、周囲の理解も得られるようになってきて。これからも、この輪をさらに広げていきたいですね。

ーーまずオフプライスを日本中に広げるところからですね。共に頑張りましょう!

 

 

ローカスト3周年。これからの展望

 

ーーローカストさんは今年で3周年とのこと。これからに向けたお話をお伺いしたいです。

氏田さま

ローカストは、5年以内に100店舗の出店を目指しています。このスピード感で出店するためには、オペレーションシステムを丁寧に構築することが大切だと考えています。

どうしたら売上をもっと伸ばせるのか。どうしたらコストを削減できるのか。どうしたらよりスタッフが働きやすい環境を作れるのか。こうした一つひとつの課題を常に考え、PDCAを回していきたいです。

現在12店舗ありますが(※2024年10月現在)、ここまで順調に進んでいるのはこのサイクルを高速で回し続けたからだと思います。

目指すはアエナさんの店舗数です!笑

ーーこれからが楽しみです。私たちも店舗数の拡大を引き続き頑張ります!100店舗を達成したその先、どんな世界を目指していらっしゃいますか

氏田さま

「好きなことがサステイナブルにつながる社会」です。

世の中には、アパレルやショッピングが好きな方々がたくさんいます。その方たちが好きなことをするだけで、環境に良い影響を与えられる社会になってほしいと願っています。新たな循環の形を世の中に提供したいです。

橋本さま

他のアパレルブランドと違い、明確なブランドの世界観がないことがローカストの強みです。他では取り扱えない昨年の人気商品も、ここでは取り扱うことができます。

色んなブランドさんのバックナンバーを見に来る感覚で、気軽に立ち寄ってお買物を楽しんでほしいです。